この体験談を書いてくださった方
ニックネーム | あんみつ |
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年代 | 40代 |
性別 | 女性 |
疾患種別 | うつ病 |
執筆時点の体調 | 治療・闘病中 |
体験談のテーマ | 原因(なぜ病気になってしまったか) |
Q1.あなたが体験した精神疾患について詳しく教えてください。
カサンドラ症候群という言葉を皆さまはご存じでしょうか。
配偶者に発達障害の症状があり、それが原因で意思の疎通が難しい、思いやりや愛情を感じられない、周囲に相談しても理解してもらえないなどが原因で、孤立感を深め、自己評価の低下、無気力、うつ病などの症状が現れることです。
私の配偶者が発達障害を抱えていると知ったのは、2年半ほど前のことでした。
当時まだ発達障害の症状を真に理解していなかった私は「発達障害は治るものではないけれど、改善して生きている人はたくさん居るようだ。
だから二人で頑張って改善していこう」と配偶者に伝えました。
あれから2年が経過し私が学んだことは、発達障害当事者は本人が本気で困っていない限り動こうとしないことと、どんな約束も本人が興味が無ければあっという間に忘れてしまうこと、そして私自身の心や精神に限界があるということでした。
現在私はうつ病を患っており、闘病中です。
Q2.その体験の中であなたが最もつらかった・苦しんだことはなんですか?
私が配偶者が抱える発達障害の症状で最も苦しんでいることは「私を傷つける発言」です。
発達障害(ASD)の方は他人の気持ちを慮ることが非常に不得手であり、そのため「どうしてそんなことを平然と言えるのか?!」と疑問に思うような発言をぽんぽんと発します。
私の人生を全て否定されるようなことも、何度も言われました。
そんな発言はやめてくれ、言われた方は辛いのだと何度訴えても、相手には伝わりません。
他人の気持ちが分からないから、自分が同じ事を言われても傷つかないから、どんな発言が相手を傷つけるか想像できないからだそうです。
Q3.あなたと全く同じ・もしくは近い体験をしている人に対してアドバイスをお願いします。
同じ原因で苦しんでいる方達へ伝えたいのは、「相手を変えることは無理」だということです。
何を言われても同じない強い心(そんな心があればうつ病にはならないでしょうが)をお持ちで無ければ、私のように病む前に距離をとりましょう。
経済面でそれは難しい方も多いかと思います。
そんな方は体が動くうちに、自立できるよう経済基盤を構築しましょう。
病んでからでは全てが手遅れです。
どうしても上手くやっていきたい方は、どうにかして相手に「私は貴方のこんな部分に困っている」ことを理解して貰いましょう。