この体験談を書いてくださった方
ニックネーム | ひかる |
---|---|
年代 | 30代後半 |
性別 | 男性 |
疾患種別 | うつ病 |
執筆時点の体調 | 寛解 |
体験談のテーマ | 仕事(病気に伴う休職・退職・転職に関するエピソード) |
Q1.あなたが体験した精神疾患について詳しく教えてください。
数年も前のことでした、私は仕事を何個も抱えていました。
ポジション的にも重要ポストを任されていまし。
任されることはいいことなんですが、若い連中の対応には苦戦していました。
いつまでたっても、学生気分が抜けない彼ら。
上と下とに板挟みの状態。
これは、どこでも聞く話だと思います。
当時結婚していた家庭でも、問題がありました。
元妻は妊娠中で、子供が流産し家でも心が落ち着けない状態。
私は、人にあたるタイプじゃないので、お酒で紛らわせていました。
食事もだんだんと偏ったものばかり。
会社に行くのも、こんなに気持ちも体も重く感じたことがないような状態でした。
それが、危険信号とも知らずに。
ある日突然、頭の何かが切れる感じしました。
自分でももう何かがちがう。
普段できていたことが急にできなくなる。
人が怖い。
夜は寝れない。
心と体が別々になったようで、そわそわしている。
完全におかしいと思い、ある心療内科に電話を入れると予約がいっぱい。
どこでもいいから、今から行ける場所を探し、受診し診断書をもらい会社に提出しました。
会社もビックリしたようですが、診断書で休暇をとり自宅療養から始めました。
うつは、だれでも一度はなるし、風邪みたいなものと聞くがそんなもんじゃなかったです。
ただのネガティブというより、もう廃人に近い状態でした。
Q2.その体験の中であなたが最もつらかった・苦しんだことはなんですか?
診断書で2週間の休養ということでしたので、自宅療養していましたが、全然落ち着きません。
何とか睡眠薬で眠れるだけ。
その他は、薬飲んでもすぐには効かないし、よくわからない昔の自責感や何とも表現できない苦痛で生きることが疲れて、一番考えてはいけない、実行したら妻も肉親も泣いてしますような行為を考えてみたり。
生きてる感覚がしません。
妻の車に乗っているときでも、社名の載った車両をみると具合が悪くなるし。
そんななか、診断書に書かれた2週間はあっという間に過ぎました。
会社からは、復帰のための電話がかかってきます。
電話に出たくない。
まだ会社に行きたくない。
ついに、半年の近く療養することにしました。
薬もだんだん効いてきて、だんだん落ち着いてきました。
でも、復帰の時期が近づくたびに、また変になりそうです。
結局会社を辞めることになりました。
辞める時は、会社側の対応は、こんなものかあ。
質問してくるのは、心配というより、管理側に過失がないような、誘導的話ばかり。
結局私は会社を辞めることになりました。
辞めてもどうしていいか分からない私、一旦妻の扶養にはいりました。
Q3.あなたと全く同じ・もしくは近い体験をしている人に対してアドバイスをお願いします。
アドバイスは、病気にはできるだけなりたくないです。
体が一番大切な資産ですので。
普段と違う体の異変に気づいたら、早めに相談なり治療をしたほうがいいと思います。
特に早期異常の発見とよく言われますが、どんな症状かというと。
①睡眠障害。
②自分の感情が分からなくなってくる。
③いつもよりそわそわした感じが毎日続く。
④夕方位から調子がでてくる。
➄普段できていたことが急に出来なくなる。
⑥何もないささいなことや、昔のことを思い出しては、罪深いことをしたという、自責感。
他人からしたら罪でも何でもないのに。
⑦この世から消えたい。
自分に価値はない。
大体①~⑦が主要な症状です。
⑦までいって受診するのは、重症化しているので、①~③くらいで相談なり、受診なりしたほうがいいです。
早期発見が一番いいです。
私と同じように、重症化してやっと病気に気が付く人も多いようですが、その分回復も時間がかかります。